2017年1月7日土曜日

表現するって楽しい。


平成29年

あけましておめでとうございます。

きものアラカルト

本年もどうぞよろしくお願いいたします。



日本の美しい文化を、後世に残すために

私の使命として

きものに正面から向き合って

今年はきものの作り手としてだけでなく

着る側としても、このすばらしいきもの文化遺産を

きちんと多くの方々に、伝えていきたいと


強く願っています。


私のお仕事でもある

音楽の講師


大好きなピアノ

そして、歌うこと

きもので表現しました!!



名古屋帯のお太鼓の部分は

ピアノの鍵盤~そしてドレミの和音を押している指

帯前は見えませんが、🎶が描かれています。

それもヨハンシュトラウスの

「美しき青きドナウ」

主題のメロディー

私のお師匠の中谷比佐子先生の

プロディースです。



きものは地紋に楽譜が織られ

バイオリン、ピアノ、ハープなどの

銀糸の刺繍が施されています。

地色に明るい中間色のクリーム色

江戸小紋は、珍しい角霰を染め上げました。


私の主人で小紋師でもある彼の作品です。


八掛は帯の地色の淡いねずのぼかしを使いました。




HP更新いたしました。

よろしかったらご覧ください。

http://kimono-komon.com/












2016年10月8日土曜日

「久の和こころ」「絹和紙」のコーナーができました。


サロンの一角がブランドコーナーに!!


小さなスペースですが、ディスプレー用の

移動も簡単、どこでもOK!

おしゃれな飾りひな壇を作っていただきました。


10年前に独自で小さく始めたブランド二つ

「日本の古き良き文化の継承」や

「こころ豊かに暮らす」をテーマに

日常の暮らしに、お役にたてる商品をと・・・・

その根底にあるのが、

きものです!!

父の代から65年、伊勢型紙を使った

きもの小紋染を生業にしてきました。


伊勢型紙は優れたデザインの宝庫です。


単色染でありながら、奥深い印象は

いったい、なぜなのか?


一つの色だけで、この迫力は何なのか?


やはり、デザインの力と確信しました。


ブランドを作ろう。。。。

日本の伝統として、次世代に残せたら

この思いからです。



色は自然の色がおだやかで、やさしい・・・

昔の人々は植物から染料を作って

色を出していました。

これも、とても大切なことです。


ここの部分も大切に守りながら

しかし、今の文化にもマッチすることも

大切かと・・・

これが「伝統」を大切に守ることになるのではと

感じています。




「久の和こころ」「絹和紙」のコーナーができました。





昨年、長野市で行われた作品展の風景です。

タペストリー3点、大輪の菊、紅葉のアルプス、傘寿の祝いを

展示いたしました。






手染めのハンカチ「菊」

古い謂れから、「喜びをきく、福をきく」






手染めのふろしき「薔薇」

いずれも伊勢型紙をそのまま使って

染め上げました。

お祝い、お礼、など喜びごとに

紅白の水引を添えて


2016年9月20日火曜日

9月、二回目の「藍の生葉染め」ワークショップを開催

帯上げを染め上げました!!


9月11日(日)に二回目の

「藍の生葉染め」ワークショップを

行いました。

一回目と染の方法は変わりませんが

藍の葉っぱが小さめなので

前回の葉っぱの分量を二倍、

水はそのままの分量で行いました。

さて、染め方はというと・・・


前回、お伝えしたので


そのとき、木綿、麻、の染め方を

お伝えしていませんでしたので

ここで、説明いたします。



色素の抽出方法は同じですが

抽出した溶液にアルカリ剤とハイドロを

加えて藍を建てます。

ろ過した溶液をしばらく放置すると

青っぽくなってきます。


その溶液にアルカリ剤とハイドロを加え

軽く混ぜて溶かします。

ろ過した染料液1Lあたりに

アルカリ材として使用する

藍溶解液30cc

ハイドロは2gです。

加えて軽く撹拌すると、溶液は


透明感のある黄緑色に


これで、藍を建てたことになります。

布をこの溶液に10分~20分浸けて

時間がきたら、水洗いをします。

すると、だんだんに藍色に発色します。





帯上げが「藍の生葉染め」でこんなに美しい色に

染め上がりました!!


2016年9月19日月曜日

夏の肌襦袢をお洗濯

絹の肌襦袢を手洗いしました!!



今年の夏に大変お世話になった

夏の絽の肌襦袢

何回も着ていますが・・・

お出かけのあと、すぐに風通しの良いところに

二三日間、吊るして、

そのあとにスチームアイロンで

しわを伸ばして、整えます。

このとき、しわを伸ばすだけでなくて

なんと

汗も飛ばすことができてしまいます。


絹ってすごい!!!


絹は自分で汗を発散

その都度、お洗濯しなくてもOK

季節の変わり目で、

「もう、肌襦袢は秋、冬ものにしようかな」

と、なったら

やさしく手洗い

お洗濯。


裾よけも同じ方法でお洗濯ですが・・・

少し大きめの洗い桶で洗ってくださいね。

できるだけ、布を広げたほうが、洗いやすく

しわの原因になりません。

洗い終えたら、軽く手で絞って

広げた形で、日陰干し

絹の襦袢も同じように

洗いますが、バスタブで浸け洗いがベスト



洗剤は、固形石鹸で十分ですが、

絹専用のものがやっぱり

ベストかな。。。



干して、水のしずくが落ちるくらいのほうが

絹にはやさしいような~気がします。

2016年9月10日土曜日

同級会にきものでお出かけ


こんな時だから~きものでお出かけ


何年ぶりかで、同級生が集まることに

先週は、東京のきもののお師匠さんのところで



着付けのおさらい


猛特訓・・・で、行きかえりの高速バスも

何ってことなく、きものを着て

優雅にバスの旅

この頃はきものを着てるときのほうが


疲れない~本当ですよ!!


人生の節目に、きもので過ごすことを決めて

少しづつですが、着つける機会が増えてきました。

「きもので過ごす」と決意したことが、



日本人である私の和のこころ

そうなんです~DNAにスイッチが入ったような・・・・



今日もきものを着付けて

同級会を

楽しみたいと思います。





日中は、まだまだ暑いので

夏か秋か迷いますが・・・

夜のお出かけなので

きものはちりめんの単衣の亀甲小紋染め

帯は絽ちりめんの手書きの名古屋帯

帯締めは細ゆるぎ。

2016年9月3日土曜日

藍の生葉染め 生葉の溶液で絹を染める



南信州飯田市で、
古き美しさあふれる日本の文化
きもの、そして、染めの魅力をお伝えする
創作染工房【久】の中島です。



「藍の生葉染め」の続きです。


前回は藍の葉っぱの刈り取りをご紹介しました。

いよいよ

今回は

絹のハンカチ、ストールを染めていきます。





生葉の重さに合わせて、水の分量を決めて

ミキサーを使って葉っぱをより細かくすると

手際よく効率よい、濃い藍の色素が抽出できます。




         ミキサーにかけた生葉の溶液は、ろ過します。





  ろ過した溶液はゆっくりしていると

  次第に染まらなくなってくるので

  ろ過したら、すぐに染めてしまいます。







  抽出した溶液に水に浸けておいた

  ハンカチ、ストールを浸けるのですが・・・

  ここでアドバイス☆彡

  手早く、何回も空気に触れるように、

  写真のように繰り返します。

  そして、手や衣服にも染まりやすいので、

  エプロン、ビニール手袋を忘れずに~(^^♪


  空気に触れるごとに、染めた絹のハンカチ、ストールは

  みどり色に変化して

  濃く染まっていきます。


  その後、流水で水洗いをします。

  ここでアドバイス☆彡

  水中の酵素により発色するので、

  しっかり青色になるまで水洗いしてくださいね。

  この時の水は

  井戸水ならもっと最高!!






    ピンチで吊るして

      自然乾燥~~~

           日陰干しします。

    

    乾いたら、軽くアイロンをかけて

    完成!!!

    


    いかがでしたか?

    次回は、「藍の生葉染め」最終回、
    
    ~木綿のハンカチで染める~を

    ご紹介します。

    ご期待ください!

2016年8月18日木曜日

藍の生葉染め 

藍の生葉で木綿のハンカチ、

絹のストールを染めてみました!!



南信州飯田市で、

古き美しさあふれる日本の文化

きもの、そして、染めの魅力をお伝えする

創作染工房【久】の中島です。

今年の春に種を撒いて、育ててきた藍。

大型のプランター3つに、ぎっしりと成長し

いよいよ、夏の染め

「藍の生葉染め」の季節となりました。

一年に二回染めることができます。

自分で育てた藍で、帯上げを染めたいなぁ~

という気持ちでいっぱいです!!



第一回は、87日(日)午後1時から

【久】の工房前で、テントの中の作業です。



この日は最高気温が37度

真夏の暑さは体に堪えます~が

参加者の皆さん、汗を拭きながら、

そして、水分補給も忘れずに

熱心に染めのアドバイスに、耳を傾けていらっしゃいます。



「藍の生葉染め」

詳しくお伝えしたいので、数回に分けて

お届けいたします。


今回は

◇藍の葉っぱの刈り取りです。



春に蒔いた種から生育した蓼藍を、8月初旬頃

花が咲く直前に刈り取ります。


その頃の🍂が、藍の色素を多く含んでいるからです。

ここで、大切なアドバイス~☆彡

刈り取るときは茎の根元を少し残して、刈り取りましょう。

そうすると、残しておいた芽からまた芽が出て、9月頃にもう一度

収穫できます。

藍染めが二度楽しめちゃいます!!

刈り取った🍂の茎は取り除きます。



藍の🍂を細かくし水に浸けて、揉んだりミキサーにかけて

ろ過すると、生葉の抽出液がとれます。

生葉染めでの染め方には、抽出した溶液だけで染める方法と

アルカリ剤とハイドロを加えて藍をたててから

染める方法があります。



今回はどちらの方法もチャレンジしました!!

どの植物や自然の染めには、

欠かすことができない

とても大切なことがあります。



それは「水」

「水」なんです!



「水」は、浸すとき、抽出した溶液を出すとき、

水洗いするときなど

いろいろなシーンで使われます。

ですから・・・


【久】の工房はでは、染物をはじめて

古くから井戸水を使っています。

水道水はカルキなどの薬剤が入っているため

微妙な化学反応を起こしやすく

美しい色を出すことができません。


大切なアドバイス☆彡


染めの命は、やはり
「色」です。





次回はいよいよ

生葉の溶液だけで染めてみましょう☆

詳しくお伝えいたします。

ご期待ください!!!